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SHIMANO 17 エクスセンス – スピニングリール オーバーホール

概要:

中古で購入された17エクスセンス。

巻きが重く、ゴリ感・ザラつきがあるとのことでフィーリング改善のご依頼をいただきました。





🔍 症状



・巻き出しが重く、一定周期でゴリ感

・リトリーブ中の微細なノイズ感

・スプールストローク時にわずかな抵抗





⚙️ 原因解析



内部を分解・点検したところ、以下の状態を確認しました。


  • ドライブギア・ピニオンギアの歯面摩耗


     金属摩耗により歯当たりが粗くなっており、巻き感のザラつきの主因。

  • ベアリングの劣化・防錆グリス切れ


     特にピニオン上部およびメインシャフトベアリングで回転抵抗が発生。

  • ラインローラー部への微細な砂塵混入


     回転時のシャリ音とライン放出抵抗を引き起こしていました。



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🔧 交換パーツ(添付画像参照)



・ドライブギア一式

・ピニオンギア

・ピニオン上下ベアリング

・ラインローラーベアリング

・ドラグワッシャーセット





🧴 整備内容



全分解 → 洗浄 → グリス再構成


  • ギア部:SRLグリスを極薄塗布し、巻きの軽さと静音性を両立。

  • シャフト部:軽粘度ウレアを使用し、スムーズなストロークを実現。

  • ラインローラー:防錆・耐水性能を重視したグリスを選定。



作業後は巻き出しの軽さ、トルク伝達の滑らかさともに大幅改善。

17モデル特有の軽快な「シルキー回転」が復活しました。





🧠 コラム:歴代エクスセンスの魅力と現行モデル比較



「エクスセンス」はシーバスリールの代名詞的存在。

2009年の初代から始まり、2013年にはCI4+化、そして2017年モデルでは「HAGANEギア」「マイクロモジュールギア」「Xプロテクト」を搭載し、軽さと防水性を高次元で両立。


現行の 23エクスセンス では、「インフィニティクロス」構造によりギア耐久が向上し、剛性感がさらに増しています。

ただし、17モデルは重量バランスが非常に良く、“巻きの軽さと柔らかいフィール” が魅力。

適切にメンテすれば、現行モデルにも劣らないパフォーマンスを発揮します。


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💬 まとめ



中古リールでも、内部を整えることで「新品を超える巻き心地」に。

17エクスセンスは、軽快な操作感と滑らかさを両立した名機。

定期的なオーバーホールで、そのポテンシャルを長く楽しめます。

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