20ツインパワー サーフで水没したリールの復活|シャリ感&ノイズ解消
- 山 リールベース
- 5月7日
- 読了時間: 2分
今回ご依頼いただいたのは、サーフで使用中に水没したリールのオーバーホールです。
入庫時の状態としては、強いシャリ感と巻きノイズが目立ち、スムーズなリーリングが難しい状況でした。
【症状の原因】
サーフでの釣りは、リールにとって非常に過酷な環境です。
塩分・砂・水分がリール内部に侵入し、以下のようなダメージを引き起こします:
ベアリングの固着・摩耗:塩分が残ると錆びつき、回転がゴリゴリした違和感に。
内部グリスの流出:水没によりグリスが流れ出し、金属同士が直接摩擦。
ラインローラーの回転不良:砂や潮が噛み込み、ライン放出時の抵抗が増加。
特に、サーフゲームでは頻繁に潮をかぶるため、水洗いだけでは取りきれない塩分や砂が残留し、
内部パーツの劣化を進行させてしまいます。
【オーバーホール内容】
分解・洗浄後、状態を確認したところ以下の作業を実施しました:

【作業内容の詳細】
完全分解・内部洗浄
塩分・砂を徹底的に除去し、内部パーツの錆を落としました。
YAMAベアリング6点交換
弊社オリジナルベアリングで、耐久性と回転性能を向上。
グリス・オイルの再注入
各パーツに適正な量のグリス・オイルを施し、スムーズな回転を確保。
最終調整と動作確認
巻き心地のフィーリングをチェックし、シャリ感とノイズを完全解消しました。

【サーフ釣りのリール管理のポイント】
サーフでの釣りは「潮風」「波しぶき」「砂」など、リールに負担の大きい要因が常に存在します。
水没後、すぐに異常が出なくても内部では腐食が進行していることがほとんどです。
予防策:
使用後は真水でしっかり洗浄する
乾燥後、オイルを差して防錆対策
年1回のオーバーホールで内部確認
特に水没した場合は「問題なさそう」でも放置しないことが重要です。
【まとめ】
今回のオーバーホールで、巻き心地は新品同様に復活しました。
特に、YAMAベアリングの高性能が効いて、シャリ感のない滑らかなフィーリングが戻っています。
サーフの過酷な環境でも頼れる相棒へ——
これからも安心して釣りを楽しんでいただけます!

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