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【オーバーホールレポート】17ツインパワーXD 〜剛性の象徴が再び甦る〜

今回は「17ツインパワーXD」のオーバーホールをご依頼いただきました。

ご依頼内容は「ゴリ感など、リーリング時に違和感を感じる」とのこと。


ヒアリングの結果、購入から約7年間ノーメンテナンスという驚異の使用年数。

サーフを中心に酷使されながらも、壊れることなく持ち主を支え続けていたのは、

まさに“剛性の象徴”とも言える「17ツインパワーXD」の実力を物語っています。





【診断結果と交換内容】



分解・点検の結果、以下の状態が確認されました:


  • ベアリング数点に錆固着や摩耗が見られ、回転時の異音やゴロツキが発生

  • ドライブギア・ピニオンギアに摩耗と噛み込み

  • ラインローラーには異音と回転ムラ



これら不具合箇所についてはすべて新品交換を実施。

今回はゴメクサス製2BBラインローラーをご希望いただき、パーツ変更にも対応しました。




【今回の交換パーツ一覧】



【17ツインパワーXDの魅力を改めて】



17ツインパワーXDといえば、シマノが誇る中・上位機の中でも高剛性・高耐久性に定評のあるモデル。

特に「HAGANEボディ」「HAGANEギア」による剛性の高さは、サーフやロックショアといった過酷な環境で真価を発揮します。


新型の「21ツインパワーXD」「25ツインパワーXD」は確かに軽量化や操作性が向上していますが、

“一切の無駄を省いたタフさと直線的なパワー感”は17モデルならでは。


  • ギアの感触がしっかりしていて粘る

  • 塩分・砂に対する耐久性が実証済み

  • パーツの入手性もまだ良好でメンテナンスしやすい



「一台をとことん使い倒すスタイル」の方には、17ツインパワーXDこそが現代の隠れた名機だと改めて感じさせられました。




【最後に】



今回のオーバーホールにより、初期の滑らかな巻き感をしっかりと取り戻すことができました。

「巻きが軽いだけでなく、力強く、安心して使える」——まさにこのリールの真骨頂です。


長年の相棒に、再び命を吹き込む。

それがReelBaseYAMAの仕事です。

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