【22バンタム XG RIGHT】キャスト中にクラッチが戻る?実は「ハンドルの向き」が大事です
ベイトリールで投げた瞬間、「ガチャン!」とクラッチが勝手に戻ったことはありませんか?
クラッチとは、スプールを自由に回す状態と、ハンドルで巻き取れる状態を切り替える仕組みのこと。
キャストするときはクラッチを切り、ルアーが着水したらハンドルを回して戻します。
ところが、投げている最中に勝手に戻ることがあります。いわゆる「クラッチ返り」です。
今回の主役は、2022年発売のシマノ「22バンタム XG RIGHT」。右ハンドル、ギア比8.1、商品コード044655のモデルです。
結論から言うと、この機種では、キャスト時にハンドルのノブが上下に並ぶ向きにすることが、クラッチ返りを避けるためのメーカー指定の操作です。
「えっ、ハンドルの向き?」
と思いますよね。
リールの故障かと悩む前に、まずはそこを確認してみてください。
なぜ横向きのハンドルが危ないのか
22バンタムの取扱説明書では、ハンドルを縦向き(ノブが上下に並ぶ向き)にしてキャストするよう案内されています。
理由もはっきり書かれています。
ハンドルを横向きにして投げると、キャストの衝撃でハンドルが回転し、クラッチが戻る場合があるからです。
ベイトリールは、通常ハンドルを回すとクラッチがつながり、巻き取り状態へ戻ります。
つまり、釣り人が巻くつもりでなくても、キャストの衝撃でハンドルが動けば、意図せずクラッチが戻る可能性があるわけです。
22バンタムにはマグナムライトスプールⅢと遠心力ブレーキのSVS∞が搭載されています。
ただし、キャスト中のスプール回転を調整するブレーキと、巻き取りの接続を切り替えるクラッチは別の機構。
ブレーキダイヤルを強くすればクラッチ返りを防げる、という話ではありません。
玄関の鍵を掛けたいのに、エアコンの温度を下げているようなものです。
つまみはありますが、担当部署が違います。
なぜ「たまに返るだけ」でも放置しない方がいい?
メーカーは、キャスト中にクラッチが戻るとギアを損傷するおそれがあると注意しています。
さらに、ルアーが着水する前にハンドル操作でクラッチを戻さないよう指定しています。
スプールが勢いよく回っている途中で巻き取り側が接続されれば、駆動系へ通常とは異なる衝撃が掛かる可能性があります。
だから、たまたま一回起きて、その後は普通に巻けたとしても「無傷だった」とは断定できません。
一方で、クラッチが返ったから必ずギア交換、というわけでもありません。
気にするべきなのは、それ以降に出た変化です。
クラッチの戻り方が不自然になった。
巻くときに新しい引っ掛かりがある。
キャスト後に異音が増えた。
そんな変化があれば、無理に使い続けず点検を考えましょう。
長いハンドルや大きいノブに交換している人も注意
22バンタム XG RIGHTの純正ハンドル長は45mmです。
そして取扱説明書には、標準より長いハンドルや、重い・大きなハンドルノブを取り付けると、キャスト時のクラッチ返りが起きやすくなるという注意もあります。
カスタム自体を否定する話ではありません。
ただ、見た目や巻き上げのしやすさだけでなく、投げたときにハンドルが不用意に動かないかも考えておきたいところです。
「ハンドルを豪華にしたら、クラッチが勝手に仕事を始めた」
なんてことになったら、ちょっと笑えません。
次の釣行で試したい、3つの確認
まず、キャスト前はハンドルを縦向きにする。
次に、クラッチをしっかり切り、いつもどおりサミングして投げる。
そして、ルアーが着水してからハンドルを操作してクラッチを戻す。
この順番です。
もし縦向きで操作してもクラッチ返りを繰り返すなら、ハンドル位置だけの問題とは限りません。
クラッチ周辺の部品状態や組み付けなど、別の原因の点検が必要になる場合があります。
22バンタムのパーツリストにもクラッチレバー、クラッチカム、クラッチヨークなどの部品が個別に掲載されていますが、これだけで故障箇所を決めることはできません。
症状を確認し、必要な範囲を点検するのが先です。
釣行後の外装ケアも、無理なく続けよう
海水・汽水域で使用した後は、取扱説明書に従ってロッドから外し、真水で洗い、十分に水を切って陰干ししてください。
乾燥後は、外装に付いた指紋や汚れもきれいにしておくと、次回の点検がしやすくなります。
ReelBaseYAMAのRBY after castは、そんな釣行後の外装ケアに使うクリーナーです。
柔らかいクロスへ適量を取って拭き上げる使い方が基本。
クラッチ内部へ吹き付けたり、メーカー指定の水洗いの代わりにしたりするものではありません。
クラッチ返りが続くなら、オイルを足す前に原因確認を
クラッチ返りは、注油すれば直ると決めつけられる症状ではありません。
ReelBaseYAMAでは、操作方法と症状を確認したうえで、必要に応じて分解・洗浄、部品の状態確認、適切な油脂の選定、組み立て調整、最終検品を行っています。
摩耗や損傷があれば部品交換が必要な場合もあります。
「クラッチが勝手に戻った」「キャスト後から巻き感が変わった」
そんなときは、どんな投げ方で起きたかも添えて相談してください。
22バンタムの性能を引き出す第一歩は、難しい分解ではなく、投げる瞬間のハンドルの向きを知ること。
リールはよくできた機械ですが、キャスト中に勝手に巻き始めなくてもいいんです。
参考資料
※既出テーマ管理ファイルは照合し、今回の記事と確認できた過去原稿の追記内容を作成しましたが、Libraryへの上書き保存は接続エラーで完了しませんでした。更新内容を反映した管理ファイルを用意しています。



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